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一般財団法人和歌山県医師会

会長挨拶

和歌山県医師会 会長 平石英三

平素は和歌山県医師会の会務運営に対しまして、ご理解とご協力いただいておりますことに厚く御礼申し上げます。この度、6月2日の台風2号による豪雨災害で被害を受けられました医療機関の先生方に心からお見舞い申し上げます。
 
さて、6月17日㈯に開催いたしました第170回和歌山県医師会定例代議員会において、役員選任が行われ、新たに県医師会役員が選任されました。新執行部のメンバーは上林副会長留任、木下理事が新たに副会長に就任頂きました。理事には中谷、西岡、島、森、北山、中田、加藤、奥村、濱田先生、並びに前田、坂口両監事にも引き続きお願いいたしました。新たに和歌山県立医大副院長の山本先生に理事をお願いいたしました。裁定委員には郡市医師会から推薦いただきました諸先生に就任頂きました。なお、県医師会活動に長年御尽力いただきました榎本副会長が退任されました。本当にご苦労いただき、心から感謝申し上げます。
 
2年前、コロナ禍の令和3年6月に寺下会長の後を受け、会長就任いたしました。会員の先生方には昼夜を問わず、コロナ患者並びに発熱患者への診療、コロナワクチン接種にご協力いただき感謝申し上げますとともに敬意を表します。第8波の収まった本年5月8日から新型コロナウイルス感染症は感染症法上5類となり、一部公費助成等は継続されていますが、季節性インフルエンザと同等の対応となりました。また、患者報告も全国の定点医療機関からの報告に変更されました。日常生活がもとに戻りつつある6月に入り、沖縄での急激な感染拡大が報告され、7月に入り全国的な患者報告数が増加しています。夏休みに向け、人の動きも活発になり、今後更なる流行拡大も懸念されます。会員の先生方におかれましては、引き続き発熱患者への対応、並びにコロナワクチン接種等へのご協力よろしくお願い申し上げます。
 
マイナンバーカードによるオンライン資格確認が4月から原則義務化され、残念ですが廃業を選択された医療機関もありました。マスコミ報道で医療機関外来窓口でのオンライン資格に伴うトラブルが報告されていますが、政府は2024年秋に健康保険証を原則廃止する方針です。マイナンバーカードを取得することが諸事情で困難な方々が保険診療を受けられない状況はあってはならないことです。安心して医療機関を受診していただくためにも国や保険者、システムの運営主体である支払基金に強く働きかけ、国民が抱いている不安感を払拭する必要があります。必要な時に適切な医療を受けられる国民皆保険制度が守られての医療DXです。今後、医療現場が混乱に落ちいらないように注視してまいります。
 
2024年4月に医療・介護・福祉のトリプル改定が実施されます。物価や従業員の賃金に対応するため、改定率のアップが必要です。そのためには財源確保が必要です。6月16日に開催された経済財政諮問会議いわゆる「骨太の方針2023」答申案を政府は閣議決定されました。日本医師会は松本会長以下役員の先生方が厚生労働大臣や厚生労働議員に積極的に働きかけ、「患者・利用者が必要なサービスが受けられるよう」という文言が新たに追加され、原案にあった「抑制の必要性」が「影響」に修正され、財源確保への働きかけが報われたと日本医師会は理解してい毎月1回10日発行和歌山県医報第824号令和5年8月10日発行(1)ます。今後改定に向けて、最初の一歩として財源確保の文言が得られたと本会としても大いに評価しています。
 
一方、和歌山県医師会の第2次執行部の重要な課題は会員数の減少への対応です。高齢会員の退会、新規開業医の減少による新入会員の減少のため、会員数が減少し、本会の日本医師会代議員数が4名から3名に減少しています。日本医師会松本会長は就任以来、日本医師会の組織率の低下、全医師数分の日本医師会員数が50%を切る可能性がある状況に強い危機感を持たれ、医学部卒後5年目までの若手医師に医師会活動に関心を持っていただく施策として、日本医師会費減免を決定されています。県医師会も170回代議員会で、日本医師会の方針に従い県医師会費並びに入会金の減免が承認されました。郡市医師会におかれましても、日本医師会、並びに県医師会の減免措置をご理解いただき、医学部卒後5年目までの郡市医師会費並びに入会金の減免にご理解ご協力よろしくお願い申し上げます。日本医師会は6月25日に開催した第154回日本医師会定例代議員会において、組織強化、常任理時の負担軽減するため、4名の常任理事が選定されました。近畿地区担当の常任理事とも力を合わせ、会員増強にむけて、特に勤務医の先生方に働きかけて組織強化に努めてまいります。
 
さらに、かかりつけ医機能、外来機能報告・紹介重点医療機関、医師の働き方改革、医薬品の安定供給、少子化対策・こども政策等多くの諸課題に取り組みつつ、本年度は、令和6年4月のトリプル改定の審議、和歌山県の医療費適正化計画、地域医療計画、第8次医療計画における感染症対策、増加する認知症への対応、かかりつけ医を中心とした地域包括ケアシステムの構築、今後想定されています東南海大地震等の自然災害時の医療体制など様々な重要な課題が山積しています。
 
今期は県医師会移動懇談会の実施を予定いたしております。郡市医師会の先生方のご意見を拝聴し、近畿医師会連合と協調し、日本医師会に働きかけてまいりますが、会員の先生方の後押しが必要です。新執行部は一丸となって県医師会の会務を努めさせていただきますので、会員の諸先生方のご支援、ご協力の程何卒よろしくお願い申し上げ、2期目に当たりのご挨拶とさせていただきます。
 
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