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一般財団法人和歌山県医師会

平石新執行部発足就任にあたって

和歌山県医師会 会長 平石英三

平素より会員の先生方には地域医療に御尽力いただき、また医師会活動にも御協力いただき改めて感謝申し上げます。

第166回定例代議員会おいて、会長に選任いただきました。浅学非才にしてまだまだ未熟な私ですが、寺下会長の後を任されることとなり身の引きしまる思いです。前期末を以って、会長 寺下 浩彰 先生、理事 西岡 昭規、伊東 秀文、根来 孝夫、故 西口 孝(令和2年11月23日ご逝去) 先生、監事 丸笹 雄一郎 先生の6名の先生方が退任されました。寺下会長には5期にわたり、また、理事並びに監事の諸先生方には各々の担当職務に尽力いただき、感謝申し上げます。新執行部の理事として北山 健、中田 秀則、加藤 正哉、奥村 嘉英、濱田 寛子先生方と監事に坂口 幸作先生の6名に就任頂きました。また、新たに榎本 多津子先生が副会長に就任されました。参集いただきました先生方と共に、コロナ禍の中難しい県医師会会務運営となりますが、新執行部一丸となって会員のため全力で会務に当たりますので、会員の先生方のお力添えをいただきますよう宜しくお願い申し上げます。

さて、新型コロナウイルス感染症は、令和2年1月国内での発生報告以来、ウイルスの変異により流行を繰り返し、アルファ型による第4波では重症病床の逼迫が問題となり、現在デルタ型による第5波は急激な患者発生で、都市部では入院調整がうまくいかず宿泊療養、在宅療養患者の対応に追われています。和歌山県でも患者報告数が急増し、コロナ陽性患者の原則入院を堅持していましたが、9月1日から宿泊療養所を和歌山市に開設運用を予定しています。このようなコロナ禍の中、和歌山県医師会員が新型コロナワクチン接種に御尽力いただいたことが、県下の高齢者のコロナ罹患率並びに重症化の減少に多大な貢献をしました。現在流行中のデルタ型は従来のコロナ感染症に関する知見が通用しない、新たに進化した難敵です。今後まだまだコロナウイルスとの戦いはしばらく続くと考えられます。会員の皆様には今後新たな御協力をお願いすることも多々あるかと思います。その節には宜しくお願い申し上げます。

コロナ禍は社会の隅々に影響を及ぼし、日本のあちこちに潜んでいた課題を次々にあぶりだしました。医療界でも重症患者の増加による入院医療の崩壊、外来診療では感染リスクを回避するための外来患者受診抑制は医療機関の経営に大きなダメージを与えました。政府は医療機関への経営支援策として補助金、融資制度等、また診療報酬での特例制度などを実施されていますが、十分に行き渡らず、今後のさらなる対応が望まれます。

政府はこのようなコロナ禍においても75歳以上の高齢者の患者窓口負担を2割への引き上げを含む「全世代対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律」は6月4日に成立し、来年10月以降実施が予定されています。また、6月18日「経済財政運営と改革の基本方針2021」(骨太方針2021)を決定しました。さらに令和6年度から始まる第8次医療計画に新興感染症の感染拡大時の医療計画策定が盛り込まれましたが、第4期医療費適正化計画もスタートする予定です。その他、三位一体改革「地域医療構想・働き方改革・医師偏在対策」も着々と施策が進められ、今後医療界を取り巻く環境が益々厳しくなってきております。少子超高齢化社会、働く世代の減少などによる経済成長が望めない経済状況において、財源を確保し持続可能な社会保障制度を維持するために、会員の先生方の御意見を伺い、和歌山県医師会の意見を取りまとめ、近畿医師会連合の一員として近畿各府県医師会と連携し、日本医師会に繋げて参りますので先生方の御支援宜しくお願い申し上げます。

和歌山県民の安心安全の確保のため、「いつでも」、「どこでも」、「誰でも」医療を受けることができる地域医療を守り、しっかりと「国民皆保険制度」を守り抜く覚悟で頑張って参ります。そのためには会員の先生方の御協力が不可欠となります。県医師会の組織強化を図りながら、日本医師会、和歌山県医師会の先輩諸氏の臨床活動から、会員相互の共通の理念として生み出された「日本医師会綱領」、「医の倫理心得」に則り、今後の施策を生み出して参りたいと考えています。

我々新執行部は、一丸となって会務に努めてまいりますので、会員の先生方の御指導並びに御鞭撻をいただきますようお願い申し上げ、御挨拶とさせていただきます。どうか宜しくお願い申し上げます。

 

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