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一般財団法人和歌山県医師会

和歌山県医師会第5次寺下執行部の発足にあたって

和歌山県医師会長  寺下 浩彰

この度、定例代議員会に於いて、再度、会長に選任いただきました、誠に有り難く身の引き締まる想いをいたしております。前期末を以って 坂本 健一、柳川 泰彦 両理事、家田 勝幸 監事様がご退任され、新たに 根来 孝夫、森 壽美 理事、前田 至規 監事様にご就任頂きました。今回ご退任されました先生方には長年にわたりご尽力いただきました事に心から感謝申し上げます。

またご新任の先生方には、我々を取り巻く環境が更に厳しくなって非常に多難な時期でのご就任となりますが、どうか宜しくお願いいたします。

また、会員の先生方には日夜地域医療の発展、充実のため、また医師会活動にと種々ご尽力頂いております事に対しあらためて御礼申し上げます。

さて、国会では我々の日々の地域医療活動に大きな影響を与えかねない政策が議論されようとしております、日本を取り巻く環境が急速に変化している状況は認めるとして、それに対する対応には今まで以上に慎重で聡明な判断が求められると思います。それを支えるためにも、我々は物言わぬ団体から、積極的に発言し、国民の命を守るため、世界に誇るべき、国民皆保険制度を堅持、強化する為の具体的な提案をして行くべき時が来たと考えております。我が国の将来を決める非常に大切な事柄が、異常とも云えるスピードで決定されようとしております。そのような中、最も大切な国民の命と健康を守るべき医療を取り巻く政策が変更されようとしております。その内容はすでに予想されていた事柄が多く驚くことは何も起こっていないとも言えますが、懸念、心配していたことがあるいは、まさかと思っていたことがまさに今起こっていると感じています。早急に対応を協議し、対応して参ります。

これまでも事あるごとに申し上げて参りましたが、我々の先人が長い時間をかけて育て上げてきた世界に誇るべき国民皆保険制度を取り巻く環境が益々厳しくなってきています。日本医師会の横倉会長も皆保険制度の堅持を最優先項目とされておりますが、政府が推し進めようとしている政策の中にはこの皆保険制度を蝕む可能性がある、あるいはその懸念があるものが含まれています。我々は最大限の注意を払い対応して参ります。

また、日本医師会では会員の倫理・資質向上委員会に於いて医師の職業倫理指針の改訂について協議を重ねております。時代の流れと共に倫理の内容にも変化がみられるようです。このような時代であるからこそしっかりとした倫理観を涵養したいものです。

もうひとつ、日本医師会の組織強化に関して、日医では医師会組織強化検討委員会を設置し協議を重ね、研修医会員の年会費減免制度が実施されることとなり、県医師会もそれに倣うこととなりました。一人でも多くの先生方に参加して頂き、日本医師会が我が国の医師を代表する唯一の団体であることを内外に認知頂けるよう努力してまいりたいと思います。働き方改革も大きなテーマになると思います。色々な立場の先生方の意見を聞くことが出来るのも日本医師会の存在理由になると考えています。プロフェッショナルオートノミーが試されています。

地域行政との関係については、共に県民の命と健康を守る同志として情報交換を密にし、お互いの理解を深め、会員の先生方のご活躍の環境整備に努めて参ります。衣食足って礼節を知るという言葉の通り、我々が医の倫理を遺憾なく発揮できる環境を維持整えることが非常に大切であり、我々の最も重要な職務であると考えております。現在進行中の地域医療構想策定についても同様の方針で進めて参ります。忌憚ないご意見を頂ければ幸いです。医療現場の体感温度を共有し、何が足りていて、何が不足しているのかを見極め、県民の命と健康を守るため、ひいては我々の幸福のため頑張って参ります。どのような困難が待ち受けていようとも、「何時でも」「どこでも」「だれでも」等しい医療を受けることが出来る素晴らしい「国民皆保険制度」を守り抜く覚悟で頑張って参ります。

また、本年、和歌山県医師会が近畿医師会連合の当番県を仰せつかっております。近畿各府県の意見を取りまとめ日本医師会へ繋ぐ重要な仕事であり、先生方の生の声を届ける機会も増えるものと思います。先生方のご支援宜しくお願いします。

我々新執行部は、一丸となって会務に努めて参ります。会員の先生方には更なるご指導ご鞭撻を頂きますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。どうかよろしくお願い申し上げます。