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一般財団法人和歌山県医師会

東北地方太平洋沖地震について和歌山県医師会の対応について(報告)

和歌山県医師会長 柏井 洋臣

 東北地方太平洋沖大地震に際し、3月15日に災害対策本部を設置し、会員の先生方に、被災地への医療支援と義援金のお願いをしてまいりました。

義援金につきましては、現在、3,300万円を超えるご協力を得ており、現在もなお募金活動にご協力をいただいております。心より感謝申し上げます。

会員の皆様からも、派遣に登録いただいている先生方など20名を超える医療従事者からの貴重なお申し出をいただいております。

被災地での被災者への医療援助につきましても、先生方のご協力をえて、現在、2チームの編成を終え、4月27日から5月1日まで和歌山県の要請により岩手県下閉伊郡山田町豊間根中学校救護所への派遣を決定させていただきました。

岩手県においては、病院では相当甚大な影響を受けておられるところもあると聞いておりますが、多くの医療機関では通常診療を再開され、避難所の医療活動も、ようやく地元で対応が可能な状況となりつつあるとの報告を得ております。

その岩手県に支援する経緯としては、関西広域連合の関係上、和歌山県並びに日本医師会ともに岩手県を本会が支援することとなっておりました。

3月21日の和歌山県医師会災害対策本部会議で検討しチーム編成も可能となったことから、岩手県医師会の状況をお聞きしたところ、救護班の医師は充足しているという返事をいただきました。

3月24日、日本医師会からは、岩手県医師会より岩手県内の医療状況の報告があり、JMAT以外の医療チームも多数入っており、3月中はこれらの体制で対応できるため、4月以降については、同一被災地に継続して医療ケアが出来る体制をお願いしたいとの要望があり、取り敢えず、被災地のニーズを十分に確認した上で対応を図りたいため、医療チーム派遣の申し出を一時中断したいとの旨連絡がありました。

3月29日の和歌山県医師会災害対策本部会議では、上記の状況を考慮し、多くの先生方から医療支援のお申し出を受けており、現在ご登録をいただいております先生方の貴重なお志を可能な限り活かしてまいりたいと考えておりますが、現段階での医療チームの派遣については上記の2チーム以外の派遣を一時休止とさせていただいております。

4月5日の和歌山県医師会災害対策本部会議では、県医務課と和歌山県の救護班の活動状況について情報交換を行ったところ和歌山県としては4月末で撤退する予定だとのことです。また、いわて災害医療支援ネットッワークの本部長の話では、「全国からの医療チームの派遣は5月、6月、7月と順次来てもらえる見通しがついた」とのことです。

今後の活動につきましては、さらに息の長い支援が必要と考えられますので、引き続き会員の先生方におかれましては、ご協力ご支援を賜りますようお願い申し上げますと共に、現状をご賢察いただき、ご理解を賜りますようお願いいたします。

(平成23年4月7日現在)